実家じまいで仏壇はどうすればいい?処分方法4つの費用相場と位牌の扱い・スケジュールの決め方を解説!
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実家の片づけを進めていくと、最後に残るのが仏壇ではないでしょうか。
実家じまいの現場に数多く立ち会ってきた経験から申し上げると、仏壇で行き詰まる原因のほとんどは順番を知らないことにあります。
この記事では、仏壇を継ぐか手放すかの判断基準から、位牌や神棚の扱い、処分方法4つの費用比較、売却日から逆算した進め方までを整理します。閉眼供養と搬出をどの順番で進めるか、嫁ぎ先に仏壇がある場合の考え方も含めて解説します。
この記事のポイントは?
実家じまいで仏壇を扱う3つの選択肢は?

実家の仏壇には以下3つの道があります。
- 自宅に引き取って仏壇を継ぐ
- ミニ仏壇に買い替えて手を合わせる場所だけ残す
- 仏壇じまいに踏み切る
どの選択肢にも正解と不正解はなく、住まいの条件と親族の状況で決まります。それぞれについて以下で解説します。
マンションの場合や、嫁ぎ先に既に仏壇がある場合の取り扱い方についても説明します。
自宅に引き取って仏壇を継ぐ場合の条件
仏壇をそのまま自宅に移せるかどうかは、置き場所の広さと搬入経路で決まります。実家によくある台付きの仏壇は高さ150cm前後、幅60cm前後あり、屋根や欄間が飛び出している構造のため、玄関やマンションのエレベーターを通らないことがあります。
搬入できたとしても、床の補強が必要な重量になる場合もあります。
もう一つの条件が、日々の維持です。仏壇は毎朝の水替えと線香、月命日の対応、お盆と彼岸の準備が続きます。
宗派によっては年忌法要も引き継ぐことになります。
引き取りが向いているのは、仏間または床の間があり、月に一度は手を合わせる習慣を続けられる方です。逆に、置き場所をリビングの一角に無理やり作る形になるなら、次に紹介する買い替えを検討したほうが長続きします。
仏壇店に相談すれば搬入可否の下見に来てもらえるため、判断がつかないうちに搬出日を決めないことをおすすめします。
ミニ仏壇に買い替えて手を合わせる場所だけ残す方法
実家の仏壇は手放しつつ、供養の場だけを残す方法がミニ仏壇への買い替えです。
上置き型やモダン仏壇と呼ばれる小型の仏壇は、高さ40cm前後からあり、サイドボードや棚の上に置けます。マンションの洋室にもなじむデザインが増えました。
この方法では、旧仏壇から本尊と位牌を取り出し、新しい仏壇に移します。旧仏壇は閉眼供養を済ませたうえで処分します。
新しい仏壇には開眼供養(魂入れ)を行うのが一般的で、閉眼供養と開眼供養を同じ日にまとめて依頼すれば僧侶に来ていただく回数を減らせます。
費用は仏壇本体が数万円台からで、これに閉眼供養と開眼供養のお布施、旧仏壇の処分費が加わります。総額で見積もっておくと、後から予算が膨らむことを防げます。
先祖代々の位牌を残したい気持ちと、現実的な住環境の両方を立てられるのがこの方法の利点です。ただし本尊のサイズが新しい仏壇に収まらないことがあるため、購入前に旧仏壇の本尊の高さを測っておいてください。
仏壇じまいに踏み切る判断基準
仏壇じまいとは、閉眼供養を行ったうえで仏壇を処分し、日常的な供養の場を終わらせることを指します。踏み切ってよいのは、以下3つすべてが当てはまるときです。
- 継ぐ人がいない
- 置ける住まいがない
- 親族も納得している
とくに親族の納得が抜けたまま進めると、費用ではなく気持ちの問題として長く尾を引きます。仏壇の処分そのものは数万円で済みますが、きょうだいとの関係がこじれるとお金では戻せません。
3つとも当てはまるなら、閉眼供養の日程を相談し始めて構いません。合意が取れていない場合は先に話し合いの場を持ってください。
ただし、認知症などで親御さんの意思確認ができない状況では、きょうだい全員の同意を書面かメッセージの履歴で残しておくと後々の説明がしやすくなります。
マンションや嫁ぎ先で仏壇を置けないときの選び方
嫁ぎ先にすでに仏壇がある場合、実家の仏壇をもう一つ置く必要はありません。仏壇は家ごとに一つが基本とされており、二つ並べる形は宗派を問わず一般的ではないためです。
実家の仏壇を持ち帰るのではなく、位牌だけを引き取るという折衷案が現実的な着地点になります。
具体的には、実家の仏壇は閉眼供養のうえで処分し、位牌は嫁ぎ先の仏壇に一緒に納めるか、寺院に永代供養として預けます。
異なる宗派の位牌を同じ仏壇に納めてよいかは寺院の考え方により差があるため、嫁ぎ先の菩提寺に一度確認してください。
賃貸マンションで仏壇を置けない場合も、位牌と過去帳だけを保管するという選択が取れます。手元供養用の小さな厨子や、写真立てほどの大きさの供養台も市販されています。
実家の仏壇を維持できないことと供養をやめることは別の話です。置き場所がないという理由だけで決断をためらう必要はありません。
実家じまいで出た位牌や神棚は仏壇と同じ扱いでいい?

位牌、過去帳、遺影、神棚は、それぞれ仏壇とは別の扱いになります。とくに神棚は神道の祭具ですから、頼む先が寺院ではなく神社になります。
- 位牌を永代供養に預けるときの手順
- 過去帳と遺影を手元に残すときの保管方法
- 神棚と御札を処分するときの依頼先
それぞれについて以下で解説します。
位牌を永代供養に預けるときの手順と費用
位牌の永代供養は、寺院に位牌を預けて供養を継続してもらう方法で、費用は1柱あたり1万円から5万円程度が目安として示されることが多くなっています。
仏壇の行き先とは切り離して位牌だけの扱いを調べる方は多く、ご相談の入口が位牌になることも珍しくありません。
手順は、閉眼供養を済ませた位牌を寺院に持参または郵送し、永代供養料を納めて預け入れる流れです。位牌が何柱もある場合は、繰り出し位牌という一つの位牌に複数の戒名を納める形式にまとめる方法もあります。
まとめれば費用を抑えられ、嫁ぎ先の仏壇にも収まりやすくなります。
位牌は仏壇本体と違い、一度手放すと同じものを作り直せません。戒名と没年月日は写真に撮って記録を残しておいてください。
なお仏壇の中から遺骨や分骨用の骨壺が見つかった場合は、位牌とは扱いが異なります。遺骨の移動や納骨は墓地埋葬法に基づく手続きが必要になるため、自己判断で動かさず、お墓の管理者か自治体の窓口に相談してください。
過去帳と遺影を手元に残すときの保管方法
過去帳は、先祖の戒名、俗名、没年月日、続柄を記録した帳面で、家系の記録としての価値があります。仏壇を処分しても過去帳だけは残すという判断が広く取られており、桐箱や書類ケースに入れて自宅で保管できます。
保管で気をつけたいのは湿気と直射日光です。和紙と墨で書かれた古い過去帳は、押し入れの奥に紙袋のまま置くと数年でカビが出ることがあります。
防湿剤を入れた箱に収め、年に一度は状態を確認してください。
遺影については、額装したまま保管すると場所を取るため、写真だけを取り出してアルバムに移す方が増えています。
スキャンしてデータで残せば、きょうだい間で共有もできます。額と写真を分けたうえで、写真は残し額だけを処分するという分け方が現実的です。
神棚と御札を処分するときの依頼先
神棚と御札は、氏神神社または御札を受けた神社へ返納するのが原則です。仏壇の閉眼供養を依頼した寺院では扱えません。
多くの神社には古神札納所という返納場所が常設されており、年始以外でも受け付けています。
神棚本体については、神社に持ち込んでお祓い(御霊抜き)を受けたうえで返納する形が一般的です。初穂料は5,000円から1万円程度を納めるのが目安とされています。
神棚が大きく持ち運べない場合は、神職に出張していただけるか確認してください。
御霊抜きを済ませた神棚は、木材として通常の家財と同じ扱いになります。
実家じまいの仏壇の処分方法4つは費用と手間でどう違う?

仏壇の処分方法は4つあります。
- 菩提寺に引き取ってもらう方法の費用と条件
- 仏壇店の下取りと引き取りサービスを使う方法
- 遺品整理や不用品回収の業者にまとめて頼む方法
- 自治体の粗大ごみとして出す方法と注意点
それぞれについて以下で解説します。
菩提寺に引き取ってもらう
菩提寺に依頼する方法の最大の利点は、閉眼供養と処分が一本で完結することです。お布施1万円から5万円程度に、引き取りとお焚き上げの費用として1万円から3万円程度が加わる形が目安になります。
誰に供養してもらったかをはっきり言えるので、親族に説明しやすいことも大きな利点です。
条件として、檀家であることを前提とする寺院がほとんどです。長年お参りに行っていない場合でも、墓地を持っているなら関係は続いています。
まずは電話で状況を伝えてください。
注意すべきは搬出です。寺院が回収まで対応するとは限らず、実家から寺院までの運搬は依頼者側の手配になる場合があります。
台付きの仏壇は大人2人でも階段の上げ下ろしが難しく、軽自動車には積めません。搬出だけを別の事業者に依頼すると二重の手間になるため、相談の段階で運搬まで含むかどうかを必ず確認してください。
寺院と実家が離れている場合は、次の仏壇店か回収事業者のほうが総額で安くなります。
仏壇店の下取りと引き取りサービスを使う
仏壇店に依頼する方法は、新しい仏壇を購入する場合に費用面で有利になります。買い替えを条件に旧仏壇の引き取りを無料または割引で行う店舗が多く、下取りという形で購入価格から差し引かれます。
ミニ仏壇へ切り替える方には、この選択が最も無駄がありません。
買い替えを伴わない引き取りのみの場合は、2万円から5万円程度が目安になります。閉眼供養の手配を代行する店舗もあり、その場合はお布施が別途必要です。
仏壇店の強みは搬出技術にあります。仏壇は屋根や扉の蝶番が繊細で、無理に傾けると装飾が破損します。
金仏壇の金箔は手の脂だけでも跡が残ります。構造を知る職人が解体しながら運び出すので、廊下や壁を傷つけずに済みます。
売却を控えた実家では原状の傷が値引き交渉の材料になるため、この点は見過ごせません。依頼前に、実家の住所を伝えて出張範囲に入るかどうかを確認してください。
遺品整理や不用品回収の業者にまとめて頼む方法
不用品回収や遺品整理の事業者に依頼する方法は、仏壇と家財を同じ日に片づけられる点が他の3つと決定的に違います。
閉眼供養は別途自分で手配する必要があるものの、搬出の負担がほぼゼロになります。
寺院と仏壇店を別々に手配すれば、立ち会いのために遠方から2回も3回も足を運ぶことになります。1日で終えられるなら、交通費と有給休暇の分だけで差額を回収できます。
処分費用はサイズと構造で決まります。
上置き仏壇は5,000円から2万円程度、台付き仏壇は1万5,000円から5万円程度、金仏壇は3万円から10万円程度が目安です。金仏壇が高くなるのは、金箔や漆の装飾により重量があり、解体に手間がかかるためです。
次のような条件が加わると加算されます。
| 条件 | 費用が変わる理由 |
|---|---|
| 2階以上で階段のみ | 作業人数が増え、養生範囲が広がる |
| その場での解体が必要 | 搬出経路を通すため分解する作業が加わる |
| 仏具や仏具箱が多い | 付随品の量に応じて積載量が増える |
| 閉眼供養の手配を含む | お布施と手配費が別建てで加わる |
見積もりを取るときは、仏壇の高さと幅、設置階、階段の有無を先に伝えてください。家財と一緒に依頼する場合は仏壇単体の料金ではなく総額で提示されるため、内訳を確認しておくと比較しやすくなります。
ただし仏壇を扱えるかどうかは事業者ごとに方針が異なるため、問い合わせの時点で仏壇が含まれることを必ず伝えてください。伝えておけば、当日になって積み込めないという事態を避けられます。
不用品回収レスキューセンターの場合、見積もりは無料で、見積提示後の追加料金は発生しません。1点だけの回収から家1軒分の片づけまで対応しており、買取可能な家財はその場で買い取る形も取れます。
自治体の粗大ごみとして出す方法と注意点
仏壇を自治体の粗大ごみとして出すことは可能です。ごみに出してはいけないという説明を見かけますが、これは正確ではありません。
仏壇は法的には木製家具であり、多くの自治体で粗大ごみの品目として受け付けられています。費用は400円から2,000円程度と、4つの方法のなかで最も安く済みます。
安さと引き換えに、以下の注意点があります。
- 粗大ごみは自分で指定の収集場所まで運ぶ必要
- 収集日の予約から回収まで1週間から1か月以上かかることも
- 実家が遠方の場合、収集日に合わせてもう一度足を運ぶことになる
- 台付き仏壇はサイズ上限を超えて受付不可となる場合がある
- 金仏壇の金具や仏具は分別が必要になる自治体がある
- 収集場所まで運ぶ姿を近所の方に見られることへの心理的抵抗
心理面を軽視できないのが仏壇の特徴で、費用差の数万円よりこちらを理由に別の方法を選ぶ方が実際には多くいます。事前にお住まいの自治体のルールを確認してください。
実家じまいの工程で仏壇に手をつける時期はいつがいい?

仏壇の片づけは、他の家財とは進み方が違います。僧侶の予定がいつ取れるか読めないため、先に動き出しておく必要があるからです。
閉眼供養を済ませてから仏壇を搬出するまでの流れ
仏壇は、閉眼供養(魂抜き)を行ってから搬出するのが一般的な順序です。法律上の義務ではありませんが、仏壇店や寺院系の引き取りサービスでは供養済みであることを受け入れ条件としている場合があります。
依頼先は実家の菩提寺で、分からないときは位牌の裏に彫られた戒名、過去帳の記載、お墓の管理事務所への照会から特定できます。
お布施は1万円から5万円程度、お車代として5,000円から1万円程度を別の封筒で用意するのが目安です。読経の所要時間は30分前後で、当日までに線香、ろうそく、生花、供物をそろえておきます。
個人的には、信仰の有無は人それぞれで、費用と手間を理由に省く判断も尊重されるべきだと思います。ただし、感じ方の異なるきょうだいや親戚が一人でも関わる場合は、実施しておくほうが後の対立を避けられます。
供養の日程と搬出日の合わせ方に迷うときは、不用品回収レスキューセンターの無料見積もりで搬出日の候補を先に押さえておくと調整しやすくなります。
売却や解体の日程から逆算する仏壇じまいのスケジュール
仏壇じまいは、売却の引き渡し日または解体着工日の6週間前から動き出すのが安全です。閉眼供養の日程調整に2週間から4週間かかることが多く、ここがいちばん時間の読めないところです。
私は、家財の見積もりより先に僧侶への連絡を入れるべきだと考えます。回収の日程は数日前でも動かせますが、寺院の予定は法要が入ってしまうと動かせないからです。
お盆、彼岸、年末年始はさらに埋まりやすくなります。逆算の目安は次のとおりです。
| 時期 | やること | 理由・ポイント |
|---|---|---|
| 6週間前 | 菩提寺への連絡・相談 | 閉眼供養の候補日を調整 寺院の予定は法要が入ると変更が難しいため最優先で動く(お盆・彼岸・年末年始は特に注意)。 |
| 5週間前 | 親族への日程共有 | 立ち会いの意向を確認し、参加人数を確定 |
| 4週間前 | 回収事業者への見積もり依頼 | 供養日の当日または翌日で搬出日を仮押さえ(回収日程は調整が利きやすい)。 |
| 1週間前 | 仏壇内の確認・整理 | 位牌、過去帳、形見分け品など、残すものを事前に取り出す |
| 当日 | 閉眼供養・搬出 | 僧侶による供養を執り行い、完了後にそのまま搬出する |
供養と搬出を同じ日にまとめられれば、遠方から通う回数は1回で済みます。ただし法要後すぐの搬出に抵抗がある親族もいるため、その場合は翌日以降に分けてください。
まとめ
実家じまいの仏壇は、今日から動き出せる作業が明確に決まっています。まず位牌の裏面と過去帳を確認し、菩提寺と宗派を特定してください。
判明したら、売却日または解体日の6週間前を目安に閉眼供養の候補日を相談します。
並行して、仏壇の高さと幅、設置階を測っておいてください。この3つの数字があれば、回収事業者から訪問前に概算を提示してもらえます。
そのうえで供養日と搬出日を近づけて仮押さえすれば、遠方から通う回数を1回に抑えられます。
親族への共有は、日程が決まった段階で一度行ってください。
仏壇と家財の搬出でお困りでしたら、不用品回収レスキューセンターにご相談ください。見積もりは無料で、見積提示後の追加料金は発生しません。
年中無休で即日対応にも応じており、電話は24時間受け付けています。

